電子タバコとはどんなタバコなの?

タバコの持つ害は、吸っている本人だけでなく周囲の人にも及ぶことは、誰もが知っています。そのためにオフィスや公共施設では、分煙あるいは全面禁煙をしているところが多く、喫煙者は肩身の狭い思いをしています。しかし喫煙の習慣が身に染み付いている喫煙者にとって、たばこをやめることはとても困難です。そこでタバコのように吸えて、タバコほどの有害性は無いとされる電子タバコに注目が集まっています。ニコチンと使わず、煙も出ないので安全性が高いとされています。では、本当に安全な嗜好品であるのか、というとその中身を詳しく理解している人は、そう多くはありません。そこで、一体どのような仕組みになっているのか、使用することでどのような影響が出てくるのかを見ていきましょう。

どのような仕組みになっているのか

電子タバコは風味を出すために配合されている成分とベースとなるグリセリンやプロピレン・グリコールなどが混ざった液体が入ったリキッドと呼ばれる部品から、中身をアトマイザー(霧化器)に供給してバッテリーから送り出された熱で加熱して霧状の蒸気にし、それを吸い込みます。リキッドに含まれるフレーバーには、タバコやハーブ、フルーツなど様々な種類があり、好みに応じて切り替えるコットが可能です。タバコ味と言ってもニコチンは日本で禁止されているので、中毒になる心配はありません。吸い方は普通のタバコと同じように加えて吸うというものですが、実際に火をつけるわけではなく、ボタンを押して蒸気が出るまで待ちます。加熱してから蒸気が出るまでには、多少の時間が必要で、およそ10秒かかります。では、リキッド1本でどのくらい吸えるのかというと、アトマイザーによって差はありますが0.1mlでタバコ1本分に相当するとされています。市販されているリキッドは、代替が10mlですからおおよそですがタバコ1本分は吸えるということになります。

本当に吸っても健康被害はないのか

使用者にとっても周囲の人にとっても健康被害が少ないとされる電子タバコですが、本当にそうであるのかというと、まだ普及しつつある段階でデータが出揃っているとはいえない状態です。海外の研究で煙の中にホルムアルデヒドのような有害物質が含まれていたという結果が出ていますし、厚労省も一部の製品にホルムアルデヒドが検出されたとしています。ただ、それは一部のメーカーがつくった製品だけで、日本で販売されている国産のリキッドについてはメーカーの自社検査で発がん性物質を検出することはありませんでした。その検査は厚労省が発表した方法と同じものです。ホルムアルデヒドが検出されたのではないかと疑われるのは、電子タバコそのものではなく、中身のリキッドについてです。リキッドは、国産品は質が高いとされていますが、海外からの輸入品は安価で製造されている質の悪いものがかなりあると言われています。ですから、使用するときにはリキッド選びを慎重に行うことで、ホルムアルデヒドなどの有害物質を避けることができます。